認定機器
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電縫管製 中空スタビライザ

認定理由

スタビライザは、旋回時に自動車の車体の傾きを抑え、外輪の負荷を低減するばねで、その中空化は中実材に対し30~50%もの軽量化が図れることから 燃費向上に貢献する。中空化は当初シームレス管でも検討されたが、シーム位置を管理すれば電縫管の方が疲労に対する信頼性が高いことから、本ばねは2代目日産バイオレットに採用された。その後、熱処理や新鋼種による高強度化 通電加熱法の開発など次々に技術革新が進められ、自動車の燃費向上への要求が高まった。1980年代の中空スタビライザ生産急拡大の礎を築いた点で本ばねは歴史的・技術史的価値が高い。

認定情報

名称 電縫管製 中空スタビライザ
製造 日本発條-横浜機工(現 ニッパツ機工)
製造年 1979
所有者 日本発條株式会社
認定日 2017年6月15日