論文投稿
ばね論文集 執筆要領
第1条 目的
この執筆要領は、ばね論文集投稿規程に基づき日本ばね学会(以下、当学会という)に投稿する原稿の、用紙、文字サイズ、用字、用語、などの細目について明確にすることを目的とする。
第2条 原稿の構成
- 1. 原稿は、原則として下記の2種類から構成されるものとする。ただし、本文と図、写真及び表を分離した原稿も可とする。
- 1) 抄録(英文及び和文)及び英文キーワード(4~6語)
- 2) 当学会所定の用紙テンプレートを使用した図、写真及び表入り原稿
第3条 用紙、文字サイズ、頁数など
- 1. 原稿の用紙は、原則として当学会所定の用紙テンプレートを使用する。用紙テンプレートは当学会ホームページから入手可能である。なお、本文と図、写真及び表を分離した原稿の場合は、次の要領に従うこと。
- 1) 用紙サイズはA4判とし、縦置き使用で、横書きとする。
- 2) 本文はMicrosoft WORDなどのワープロソフトによる作成を原則とする。
- 3) 文字サイズ、書体、1頁当たりの文字数などは次による。
- ① 日本語の場合
- a) 文字サイズ: 10ポイント程度とし、漢字、ひらがな、カタカナは全角、英数字は半角とする。ただし、英数字が1文字の場合は全角とする。
- b) 書体: 原則として、論文タイトル及び本文はMS明朝とし、章、節、項などの見出しは太字ゴシックとする。
- c) 本文の文字数: 1頁当たり26文字X 50行=1300文字程度
- ② 英語の場合
- a) 文字サイズ: 10ポイント程度の半角
- b) 書体: Times又はTimes New Romanとする。
- c) 本文の行数: 1頁当たり50行とする。
- ③ 数学記号・単位記号及び量記号は,半角英数字とする。ただし、温度記号(℃)及び百分率記号(%)は全角とする。
- ① 日本語の場合
- 2. 原稿の長さは、図、写真及び表を含んだ本文の刷り上がりで、10頁以内を目安とする。ただし、当学会の共同研究委員会又は共同調査委員会の報告は頁数に制限を設けない。
第4条 執筆上の注意点
- 1. 題目
- 1) 論文内容に最も適した簡潔なものとし、「・・・について」「・・・の研究」のような表現は用いない。又、慣用になっているものを除き、できるだけ略号を用いない。
- 2) 英文題目では、前置詞、接続詞、冠詞以外の単語の頭文字はすべて大文字(ハイフンでつながれている場合も頭文字は大文字)とする。
- 2. 抄録
- 1) 抄録は研究の内容の概略を迅速に把握する目的で作られた文章で、主観的な解釈や批判を加えず、研究の重要な内容を簡潔かつ正確に記述したものをいう。新規性のある内容や、著者が最も強調している知見は重点的に抄録に盛り込み、その専門分野で常識になっているような内容は抄録に含めないようにする。
- 2) 抄録は必ず題目といっしょに印刷されるので、題目に書いてあることを抄録の中で繰り返すことは避ける。また、抄録の字数は限られているので、ことばを選りすぐり、言いまわしを吟味して簡潔で明確な表現を心掛ける。数式や化学式は使用してもよいが、図や表は原則として使用しない。また、図や表、数式番号の引用はしない。
- 3) 本文の記述言語にかかわらず、英文と和文の両方の抄録をつけること。
- 4) 抄録の長さは150~250語を目安とする。
- 3. 英文キーワード
- 1) 目的の論文を見つけだす手がかりとなるもので、内容を象徴する語を、数語記述する。論文タイトルや抄録、さらに必要な場合は、本文から抽出する。
- 2) ひとつのキーワードに許される単語数は最大3とする。原則として名詞形を用いる。キーワードの最初の文字は大文字とし、他は小文字とする。ただし、途中の大文字が当該語句に慣用として用いられている場合はこの限りではない。
- 3) 英文キーワードは英文抄録の下段に横並びに記載する。
- 4) 英文キーワードの個数は4~6個程度を目安とする。
- 4. 本文
- 1) 本文の言語は和文、又は英文とする。
- 2) 章、節、及び項の表し方は次による。
本文の区分けは下記に示す順序で大見出し、中見出し、及び小見出しの項目をたてる。
大見出し ・・・ 1. (章)
中見出し ・・・ 1.1 (節)
小見出し ・・・ 1.1.1 (項) - 3) 和文の場合、文章は原則として常用漢字を使い、現代かな使いによる口語体とする。
- 4) 述語(学術用語)はJIS B 0103「ばね用語」、日本ばね学会編“ばね(第4版)”(丸善)、又は日本ばね工業会編“6ケ国語ばね用語事典”に準拠し、これらに記載されていない述語は慣用に従う。なお、誤りの多い用語を付表1に示す。
- 5) 外国語は、基本的には「カタカナ」で書く。ただし、固有名詞は原則として原語のままとする。
- 6) 日本語の送りがな及びかな書き、並びに英語のカタカナ表記時の長音記号については、原則としてJIS Z 8301「規格票の様式及び作成方法」に準ずる。なお、誤りの多い用例を付表2に、送りがな及びかな書きの例を付録1に示す。
- 7) 句読点は、句点「.」と読点「,」を用いる。
- 8) 分数式が行中にある場合は、a/b、c/(d+e)のように記載する。
- 9) 式と式の番号の間は、・・・・で結ぶ。
- 10) 単位はSI単位とし、国内外で広く用いられている非SI単位の一部はSI単位と同等に扱う。誤りの多い表記を付表3に、使用を認める単位を付録2に示す。
- 11) 量記号はイタリック体を用いる。
- 12) 参考文献は引用箇所に 1)3)5)~8) のように通し番号を付け、原稿末尾にまとめて記載する。なお、参考文献の番号の表示は句読点の前とする。
(可: ・・・である1) 2 ) 3). 不可: ・・・である.1) 2 ) 3)) - 13) 文献の著者名は連名者全員の姓名を書く。外国人名はファミリーネームを先頭にする。漢字又はかなによる著者表記に際しては、同一人の姓と名の間は空白を設けない。ただし、姓又は名が1文字の場合は姓と名の間に1文字分の空白を入れる。表記例を以下に示す。
- ① 雑誌: 巻番号及び号番号がある場合
文献番号)著者名[全員],雑誌名,巻[ゴシック体] – 号(西暦発行年),頁.
1) 場根 強,美倉町子,鉄と鋼,71-5(1991),635.
2) Erisman,R.I.,Trans.ASME,B,82-3(1960),439. - ② 雑誌: 巻番号がなく、号番号のみの場合
文献番号)著者名[全員],雑誌名,号[No.を頭に付す],(西暦発行年),頁.
1) 須布輪具,ばね論文集,No.30,(1985),15. - ③ 単行本
文献番号)著者名[全員],”書名”,(西暦発行年),頁[P.を頭に付す],発行所.
1) 神田美倉,”ばねの歴史”,(1990),P.120,ばね研究社.
2) Goldman,J.E.,”The Science of Engineering Materials”,(1975),P.421,John Wiley & Sons.
雑誌名は慣例に従った略記としてよい。ここに例示しない文献(例えば、私信、学位論文など)の書き方は慣例に従う。なお、インターネットのUniform Resource Locator (URL)は、著者名、文献名などの記述を行った上での参考としての記載は可とするが、URL単独での記述は不可とする。
- ① 雑誌: 巻番号及び号番号がある場合
- 14) 謝辞を記す場合は、新しい項目をたてず、本文末尾に1行あけて記載する。
- 5. 図、写真及び表
- 1) 図、写真及び表内の文字、並びに説明文は原則として英文とする。
- 2) 写真は図とみなし、番号は図番号に含める(Photo.□は不可)。図及び表の番号は、1編の論文あるいは報告の中では通し番号を用いる。
- 3) 図番号の表記はFig. □、表番号はTable □とし、図の説明文は図の下方に、表の説明文は表の上部枠外に記載する(□は番号を表し、番号の前には半角スペースをあける)。
- 4) 写真は可能な限りオリジナルプリントとし、不鮮明なものは避ける。
- 5) 図、写真及び表における単位は、本文への適用事項に準じる。
- 6) 本文と図、写真及び表を分離した原稿とする場合は、次の点に注意すること。
- ① 図、写真及び表は一葉ごとに別紙(A4版)に描き、製版の際の縮小率を考慮して文字の大きさ、線の太さを決める。
- ② 図、写真及び表の挿入位置の指示は、本文の右欄外に「<Fig. 4」のように指定する。
- 7) 本文中で、図、写真あるいは表を最初に引用する際には、対象の図番号あるいは表番号はゴシック体で表記し、2回目以降は明朝体で表記する。
第5条 投稿前の要チェック事項
- 1. 参考として、投稿前の原稿の要チェック事項を次に示す。
- 1) 章立て
章番号や項番号に飛びや抜けはないか。 - 2) 図、写真及び表の番号
写真を図とみなし、写真番号が図番号に統一されているか。
図番号及び表番号はそれぞれ1編の論文あるいは報告の中で通し番号となっているか。
本文中の図表番号と実際の図表番号は一致しているか。 - 3) 図、写真及び表の原稿
縮小しても充分読めるものであるか(文字・記号の大きさ、線幅)。
最終原稿の場合、そのまま製版できる程度に明瞭なものか。 - 4) 参考文献
本文中の文献番号が巻末に示す参考文献番号に一致するか。
執筆要領に従った記載がされているか。 : 第4条4項13)号参照 - 5) 送りがな、かな書き
適切な送りがな、かな書きとなっているか。 : 第4条4項6)号、付表2及び付録1参照 - 6) 用語
適切な術語が用いられ、正しく表記がされているか。 : 第4条4項4)号、付表1参照 - 7) 使用単位
執筆要領に従っているか。: 第4条4項10)号、付表3及び付録2参照
- 1) 章立て
第6条 著者校正
ばね論文集の投稿規程では、「著者による校正は1回行う」となっており、この著者による校正は論文の内容に関して著者としての責任を明確にするものである。
具体的には上がってきた校正刷が編集委員会及び印刷者によって意図しない内容となっていないかをチェックするとともに、査読後の原稿と正確にあうよう校正する。以下に著者が行う校正の際に注意すべきポイントを示す。著者校正は誤植の修正及び原稿の誤記(ケアレスミスで査読の際、編集委員会による訂正指示がなかったもの)のみとする。
すなわち、この段階で原稿の修正、加筆あるいは削除を無断で行うことはできない。
なお、図を校正する場合は、校正図を同封し、校正刷に赤字で指示する。チェックすべき点は以下のとおりである.
- 式の番号、式の切り方
- 図、表の位置と説明文(特に似た図の順序入れ違いに注意)
- 論文末尾の文献の書き方は正しいかどうか。
- 文字記号や添字のイタリック体とローマン体(立体)の区別
- 図(写真を含む)、表、式及び文献の番号が通し番号となっているか。
附則
本執筆要領は、2015年8月17日より実施する。
沿革
1973年 制定
1997年5月14日 改定
1998年10月15日 改定
2003年2月12日 改定
2004年3月17日 改定
2006年4月3日 改定
2008年10月3日 改定
2012年7月1日 改定
2014年2月10日 改定
2015年4月14日 改定