日本ばね学会は、ばねに関する技術の向上をめざす技術者・研究者の団体です English
日本ばね学会について
会長挨拶創立の趣旨及び経緯目的及び事業運営組織会則
日本ばね学会では、ばね及びその応用技術についての技術者、ばね製造者、及び ばね使用者が、ばねに関する技術課題の解決に取り組んでいます。ばねの学術技術の 発展に寄与することを目的とした団体です。 日本ばね学会の事業案内の冊子があります。事務局までお申し出下さい。

日本ばね学会会長 当舎勝次
会長就任挨拶
  日本ばね学会会長  中曽根 祐司



  日頃から当学会にご関心をお寄せ下さいまして誠にありがとうございます。
  2015年6月から当学会の会長という要職を拝命し、大変光栄に思っております。
  当学会は、ばね製造メーカ、ばね素材メーカ、ばねのユーザおよびばね技術に関心の深い研究者で構成される学会で、1947年の創立以来、日本のばね技術の発展に貢献してきました。会員数は115社の法人会員およびアジア、EU、北米の3地域に居住する海外会員を含めて500名を超えています。
  また、ばね関連団体としては、(一社)日本ばね工業会がありますが、当学会と(一社)日本ばね工業会とは、その創立以来、緊密な連携をとりつつ、前者は主に学術的、後者は主に産業的な面から日本のばね関連技術の向上・発展に貢献してきました。
  当学会の活動方針としては、これまでに掲げられていた次の3点を継続して採用してまいります。
(1) 研究開発活動の充実
 春季は東京地区、秋季は中部または関西地区において年2回の学術講演会を開催するほか、一部は(一社)日本ばね工業会の経済的支援の下、ばね技術に関する各種課題について研究委員会を開催しています。
(2) 会員サービスの充実
 会員のニーズを探りつつ基盤技術をさらに発展させるために、日本ばね学会会報(月刊)、ばね論文集(年刊)、ホームページの公開など、各種の技術情報サービスを提供しています。会員の皆様は、学会のホームページから「ばねづくりの勘どころ」、「用途別ばねの紹介」、「ばね技術 講座」などの特集記事を無料でダウンロードできます。さらに、「ばね」(丸善)、「ばねの設計と製造・信頼性」(日刊工業新聞)、"FEM for Springs"(Springer-Verlag)、"Materials for Springs"(Springer-Verlag)など、ばね技術に関する教科書も発刊し、会員へのサービス向上に努めています。
(3) 国際的活動の推進
 当学会では、会員の活動とその成果を国際的に広めるためのコミュニケーション能力を向上させるため様々な企画を実施し、(一社)日本ばね工業会のISO規格活動への学術的な支援も行っています。さらに、国際化の一環として、2015年11月16〜18日、東京で第1回ばね技術国際会議(ICST-1)を開催しました。 この会議は、今後も関係各国持ち回りで定期的に継続して開催される予定で、当学会はこの会議に積極的に参加いたします。
 当学会は、これまで着実に上記方針を実行し、日本のばね技術の向上に貢献してきましたが、今後ともこれらの活動を継続し、さらなるばね技術の向上を図ってまいります。
 さらに、これらの方針に加え、今後は、ばね産業のさらなる成長を目指して、次世代の優秀な若い人材への知識と技術の伝承のため、次の方針を追加いたします。
(4) 若手技術者の育成
 若手技術者交流会などによる基礎知識の蓄積と活用、OB技術者との情報交換による基礎技術の継承と要解決問題の認識、当学会に所属する企業と大学間の産学連携などを通して、学識のある有意な若い技術者および学生を育成します。
 当学会に入会し、ともにばね技術の向上を目指して頑張りましょう。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。  
(東京理科大学教授)

 ばねに関する研究は、関係する企業や研究機関で戦前から行われていましたが、戦後、ばねの総合的技術向上を目指して関連団体が一体になって 研究を進めるべきであるとの機運が高まりました。このため、日本バネ工業会(現:一般社団法人日本ばね工業会)、自動車技術会、鉄道車両工業協会の 三者が世話人となり、1947年(昭和22年)9月27日に前身である「ばね技術研究会」が設立されました。設立後、「ばね技術研究会」は、 ばね技術に関する調査・研究、標準化事業などを行っていましたが、技術の進展に伴い、新分野、新素材、新加工法などの研究開発のために広い分野の 専門家に参加いただく必要性が高まりました。これに対応するため、1985年(昭和60年)に個人会員制を導入しました。
 しかし、その後のばね業界を取り巻く環境の変化が著しかったことから、「ばね技術研究会」は如何にあるべきかを議論し、その結果、それまでの金属ばねを主体とした概念を見直し、 ばねとは復元力を積極的に利用する機械要素と広く解釈し、材質や形状にとらわれず、またそれらのシステムをも含めて研究領域の拡大を図るべきであるとの結論に達しました。一方、 「ばね技術研究会」の財政基盤を支えていた日本ばね工業会も、それまで以上の支出増は困難な状況にあったため、1997年(平成9年)に日本ばね工業会の支援を得て法人会員制を導入し、 財政基盤を強化すると同時に自立性を高めました。さらに、2005年(平成17年)には、学術団体として広く認知されることを目的に「日本ばね学会」に改称し、学生会員制も導入しました。
 今後も業種や国籍の枠を越えて、広く学識経験者 や技術者及び関連企業や団体から会員を募り、ばね及びその周辺を含めた総合的な 技術・研究団体として活動してまいります 。

日本ばね学会の目的は、ばね及びその応用技術について、広く関係する各分野の学識経験者、関連技術者、製造者および使用者の専門知識を結集し、技術課題の解決や先端技術の調査研究に当たるとともに、情報交換及び討議の場を形成することにより、ばねに関する学術・技術の発展に寄与することにあります。 また、合わせて会員サービスの充実及び会員相互の親睦を図ります。この目的を達成するため、毎年事業計画を作成し実行してます。

[ 日本ばね学会会報 ]
 当学会の会報は、会報編集委員会が企画・編集を担当し、1971年10月創刊以来毎月発行しています。
会報は当学会と会員とを結ぶ情報伝達を目的としており、運営の考え方、行事予定、 各種委員会の活動状況や技術情報、講演会、セミナーの要旨などを掲載し、 また設計・製造技術者が活用できるように、各月の特許情報とばねの技術文献を掲載しています。
個人会員、維持会員、賛助会員、特別会員、名誉会員の方々に電子配信を行うほか、 希望者には印刷したものを送付しています。

[ 論文集 ]
 ばね論文集を年1回発行し、会員および海外のばね関係機関にも提供し、海外との 交流に役立てています。さらに、ばね論文集の論文がSMI(Spring Manufacturers Institute)が発行するSprings誌にも翻訳されて掲載されるなど高い評価を受けています。

[ 図書出版 ]
 ばねに関する専門書の出版を研究団体として世界にさきがけ1960年代より行っています。第一線の技術者が執筆した、ばねの種類と用途、ばね用材料、ばねの設計法、ばねの製造法などを内容とする本を出版しています。また、用途別ばねの紹介、ばねづくりの勘どころなどの小冊子も出版しています。

[ 事業企画 ]
 ばねに関する技術領域の拡大を進めるために諸事業の企画・運営を行っています。グローバル化が一層進む中で、国際化への対応の窓口として、海外技術情報の収集や海外への情報発信などを行っています。
 事業の企画・運営は事業企画委員会が行い、並列して設置された5つの委員会を中心に活動しています。

「 定例講演会 」
 学術・技術の発表会として「ばね及び復元力応用講演会」を春と秋の年2回開催し、優秀な論文や技術については秋の講演会の場で表彰を行っています。この発表会では、関係する諸団体・大学などの研究成果も積極的に発表をしていただいています。同時に、会員相互の親睦を図るために技術交流会も開催しています。

「 若手技術者交流会 」
 次世代のアクティブな技術者を育成するため、交流会を年1回定例開催し、交流・勉強の場を提供しています。海外を含めて、幅広い活動を企画しています。

「 懇話会・ものづくりセミナー・基礎技術セミナー 」
 ばね技術を中心とする基盤的・先端的技術テーマについて、懇話会やものづくりセミナーを企画・開催し、課題の探索と広く啓発活動を進めています。また、若手技術者の育成を図るため、基礎技術に関するセミナーを開催しています。

「 国際化推進委員会 」
 当学会活動の海外広報、海外団体からの照会への対応などのグローバルな活動をしています。

「 勉強会 」
 同じ関心を持った会員同士が、自主的に、自由な形式で勉強し、幅広い課題に目を向けるための場を提供します。
  1. 活動期間は1年で、講師料や文献調査のための予算がつきます。
  2. 常時、テーマを募集していますので会員であれば、誰でも提案出来ます。なお、同一人が複数の勉強会に参加することもできます。また複数のメンバーで同一テーマを提案することもできます。
  3. テーマの範囲はばねに少しでも関連があれば、材料、設計、製造、応用等何でも結構です。
  4. テーマの提案があれば、会報とホームページで3ケ月間参加者を募集します。複数の機関から3名以上の参加希望者があれば勉強会テーマとして正式に取り上げます。
[ 調査・研究委員会活動 ]
 毎年、ばねに関する調査・研究委員会活動を活発に行っています。研究企画委員会では常に新しい研究テーマを探しています。例を挙げると、ばねの遅れ破壊に関する研究委員会、圧縮コイルばねの温間へたりに関する研究委員会などが活動中です。

[ 共同研究活動 ]
 当学会には、ばねに関する材料、設計、製造およびユーザなどの幅広い分野の技術者が入会していますので、共同研究を実施することにより、先端的なテーマから中小ばねメーカーの日々お困りの技術的テーマまで対応する活動が可能です。日本ばね工業会から委託される研究テーマを遂行することは業界全体の技術向上に寄与することはもちろんですが、特に中小のばねメーカーの技術者に役立つような活動を目指しています。

[ 標準関係活動 ]
 ばねは、工業製品から日用品に至るまで非常に用途の広い機械要素です。 このようなばねには、材料、設計、製造および試験・評価に関して国際標準(ISO規格)、 地域規格(EN規格等)、国家規格(JIS規格等)、団体規格(JASO規格等)、 メーカ規格が存在しています。ばねに関する団体規格であるJSMA規格(日本ばね工業会規格) をはじめとして、ISO規格、JIS規格、JASO規格の制定・改正に当っては、データベース、 理論的裏付けが不可欠です。当学会は、標準化前研究および調査・研究活動によリデータベース の構築、理論解析を行い、日本ばね工業会の標準化活動を支援しています。
日本はばねに関するISOの国際幹事国であり、日本ばね工業会は「ISO/TC227ばね」の 引受け団体として主体的にISO規格開発を進めておりますので、当学会の役割は重要度を増しています。

[ 日本ばね学会賞(論文・技術・功績) ]
 ばねに関する技術の振興と学術研究を奨励する表彰制度も当学会の大きな事業の一つです。 1968年、当学会創立20周年を記念して制定された日本ばね学会賞は、以来毎年、 秋季定例講演会の当日、会員の優れた独創的な論文および技術に対し、論文賞・技術賞、 さらに1990年からは、ばねに関する学術・技術の進歩に継続的かつ顕著な功績のあった活動、 または当学会の行う各種事業に顕著な貢献のあった会員に対し功績賞を贈り表彰しています。

[ 国際交流 ]
 当学会には海外の会員もいて、国際的な交流も盛んです。2007年には創立60周年記念行事の一環として国際シンポジウムを名古屋で、また2015年には第1回ばね技術国際会議を東京で開催しました。このばね技術国際会議は、海外のばね関連団体とともに設立した国際委員会で継続的に開催することが合意されており、第2回をドイツで開催することになっています。




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