名称 | リング成形機 RMF-50WA型 (株式会社奥野機械製作所製) |
製造年 | 1985年 |
所有者 | 株式会社 特発製作所 |
認定日 | 2024年6月4日 |
認定理由
本機はリング成形機構とプレス切断機構を有するリング成形機RMFシリーズの原形である。その機構は圧縮コイルばね成形機CMシリーズをベースに開発され累計320台超の生産実績を有する。丸線の他に平線によるリングも成形でき、切断金型によりリングの切れ目がハの字やかぎ形なども可能である。従来の帯板材をプレス機で打ち抜く成形法に比べ材料の均質性と歩留りを大幅に向上させた革新的な機械である。ワンウェイクラッチ式の線送り機構は4段階に変速可能であり、かつ変速機を介し切断機構と連動しているため、変速時の切断のタイミングの調整を必要としない。本機はトランスミッション用のリングの生産性向上に貢献するなど、技術史的に高く評価される。よって本機が今後末永く保存されることを願いばね技術遺産に認定する。