名称 | 弁ばね用星型疲労試験機 (トヨタ自動車工業株式会社製) |
取得年 | 1955年 |
所有者 | 株式会社 東郷製作所 |
認定日 | 2013年6月6日 |
認定理由
本機は弁ばねの疲労強度を評価するため、トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車株式会社)により設計、試作された疲労試験機で、2個の偏心カムにより2種類のストロークと8個ずつ16個の弁ばねの疲労試験が可能である。星型疲労試験機はドイツに先例があるが、本機は2個のカムを併設することにより駆動軸の動的バランスを改善し高速運転を可能にしたもので、試作機にもかかわらず約半世紀もの使用に耐え、国産弁ばねの品質向上に果たした役割は大きい。
この形式の疲労試験機はその後国内試験機メーカーにより製品化されたが本機はその原型とも考えられ、歴史的意義が大きい。
よって、今後末永く保存されることを願い、ばね技術遺産に認定する。