日本ばね学会認定「ばね技術遺産」

日本ばね学会 『ばね技術遺産』 認定第29号

名称斜張橋耐震固定装置用皿ばね
(日本発條(設計)/日発精密工業(製造) 三菱製鋼(設計)/平和発條(製造))
製造年1984年
管理者本州四国連絡高速道路株式会社
認定日2017年6月15日

認定理由

本州と四国を道路と鉄道で結ぶ本州四国連絡橋児島・坂出ルート中の長大斜張橋(櫃石島橋と岩黒島橋)には重量が大きい橋桁の地震による振動を抑えるため 多数の皿ばねを用いた弾性固定装置が設置されている 本装置は直径700mm 厚さ32mm 重量72 kg の巨大な皿ばね340 枚からなるスプリングシュー(ばね定数3000 tf/m/ 基)4基/橋で構成され 2橋で2720 枚に及ぶ皿ばねの製作とスプリングシューの性能と安全性を確認した全数荷重試験は未曽有の技術課題を克服して達成されたものである この耐震固定装置は世界初のみならず30年以上にわたり本州四国間の大動脈を支えており ここで採用された皿ばねは歴史的かつ技術史的価値が高い よって今後末永く保守・管理されることを願い ばね技術遺産に認定する
斜張橋耐震固定装置用皿ばね